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桜えびとは?桜えび漁の時期や由比産の良さも解説!

駿河湾(静岡)の名産品として有名な桜えびですが、具体的にどのような食品であるかを詳しく知っている方は意外と少ないです。

そこで今回は、仲買人資格を持ち桜エビの加工を行う弊社が、桜えびがどのような商品であるかを詳しく解説します。

目次

桜えびの概要

はじめに、桜えびがどのような食品なのかを簡単にご紹介します。

桜えびとは

桜えびとは、体長およそ2〜5cmほどの小さなエビです。

透き通ったピンク色の体や、体長の3倍ほどある長いヒゲが特徴の桜えびは、日中は水深200〜300mという深海に生息しています。

桜えびを干したときに辺り一面が桜色のカーペットを敷きつめたように見えることが、桜えびと呼ばれるゆえんであると言われています。

桜えび商品の種類

桜えびには、主に「(冷凍)生桜えび」、「釜揚げ桜えび」、「素干し桜えび」という3種類の商品があります。

生桜えびは、文字通り水揚げされた桜えびを生のまま販売している商品です。冷凍したものは、「冷凍生桜えび」と呼ばれます。プリッとした食感を楽しめるため、お刺身や海鮮丼などで食べるのに適しています。

釜揚げ桜えびは、生桜えびを大釜で塩茹でした商品です。みずみずしい甘さを楽しめるため、そのまま食べるのはもちろん、サラダやちらし寿司にもオススメです。

素干し桜えびは、生桜えびを天日干しした商品です。凝縮された旨味とカリッとした食感が持ち味であり、かき揚げやお好み焼きなどのメニューに最適です。

桜えびの栄養

意外と知られていませんが、実は桜えびは栄養が豊富に詰まった食材です。

たとえば桜えびが持つ赤色色素には、動脈硬化の予防やアンチエイジングに効果的な「アスタキサンチン」が豊富に含まれています。

また、カルシウムの含有量は「素干し桜えび」100gあたり2000mgと、コップ一杯分の牛乳200gに含まれる量(およそ220mg)を大幅に上回っています。

他にも、中性脂肪の上昇を抑えるDHAや肌のハリを保つ効果があるグリシンなど、美容や健康に役立つ栄養素が豊富に含まれています。

美容や健康に気を遣っている人にとって、桜えびは美味しく栄養素を摂取する上で非常に重宝するでしょう。

桜えび漁について

桜えび漁の本格的なスタートは明治27年です。

当時の漁師さんが効率的な漁獲方法を発見したこどがきっかけです。

その後も努力と改良を続け、現在も桜えびの生態や駿河湾の特性に精通したプロたちによって行われています。

そんな桜えび漁について、行われる地域や時期をご紹介します。

桜えび漁が行われる地域

桜えび自体は、駿河湾だけでなくまれに相模湾でも少量が定置網に入ることがあるようです。

しかし桜えびの漁獲を目的とした『さくらえび2そう船曳網漁業』が許可されているのは、駿河湾(由比港と大井川港)のみとなっています。

なお日本国内で水揚げが許可されているのは駿河湾のみですが、台湾近海でも桜えびは漁獲されます。

桜えび漁の時期

桜えびは生息数が少なく希少な生き物であるため、資源保護のため春と秋の2シーズンしか漁を行うことが認められていません。

それ以外の時期は、桜えびの繁殖・成長期間となるため禁漁としています。

春漁は3月下旬〜6月初旬、秋漁は10月下旬~12月下旬にそれぞれ行われます。

ただし、天候が悪く波が高い日は危険であるため、桜えび漁を行うことができません。

そのため、実際に桜えびの水揚げを行える日数は、春と秋を合わせて40日〜60日程度と少ないです。

この限られた期間のみ、旬の新鮮な桜えびを食べることができるのです。

由比(駿河湾)の桜えびが持つ良さとは?

駿河湾内の由比で水揚げ・加工された桜えびは、「由比桜えび」という地域ブランドで親しまれています。

桜えび自体は台湾でも水揚げされるものの、由比桜えびは台湾産には無い良さを持っています。

具体的に、由比桜えびの良さとしては下記3つがあります。

甘みや旨味が強い

体表にある発光体が多いほど、桜えびの甘さや旨味は強くなると言われています。

静岡市が公表しているデータによると、駿河湾で水揚げされた桜えびは、台湾産よりも発光体の数が1.5倍以上も多いとのことです。

実際に糖度計で測っても、糖度が高く出るそうです。

サイズが大きく形がしっかりしている

駿河湾で獲れる桜えびは、サイズがひとまわり大きく、形もしっかりしています。

サイズが大きく形崩れしないため、料理に使った際の見栄えが良くなります。

桜えびのまとめ

見栄えや味の良さから、桜えびは普段の食事はもちろん、飲食店や加工食品での業務用としても重宝する食材です。

特に駿河湾でとれた桜えびは、旨味が凝縮されていて絶品です。

旬の桜えびを堪能してみてはいかがでしょうか?

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