見栄えの良さや風味の香ばしさなどから、桜えびはご家庭での料理のみならず、業務用としても非常に重宝する食材です。
実際にこの記事をお読みの方の中には、業務用桜海老を購入したいと考えている方もいらっしゃると思います。
ですがインターネットで調べると、あらゆる産地や販売元の桜海老が売り出されており、どの商品が業務用に適しているか判断するのは難しいです。
ただ安い桜えびを仕入れるのは簡単ですが、業務用で使う以上は、ある程度の品質や目的に応じた商品を購入するのがベストです。
そこで今回は、桜海老の加工を長年行ってきた弊社が、業務用桜海老の用途や産地別のメリット・デメリット、安く購入するコツなどを分かりやすく解説します。
業務用桜海老の用途
業務用桜海老は、主に飲食店で出す料理の材料や、加工食品の材料として役立ちます。
商品の種類別に、業務用桜海老の用途をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
生桜えび
(冷凍)生桜えびは、主にお刺身や海鮮丼などの料理で使われます。
そのため、新鮮な海鮮物を出す和食料理店や寿司店などにオススメの商品です。
また、静岡県のご当地名物の【桜えびのかき揚げ】も、生桜えびを使用します。
桜えびのかき揚げは、農林水産省選定『農山海村の郷土料理百選』にも選ばれています。
釜揚げ桜えび
釜揚げ桜えびは、主にサラダや茶碗蒸し、ちらし寿司などの料理に使われます。
生桜海老と同様に和食料理店はもちろん、居酒屋などでお酒のつまみとして出すのもオススメです。
素干し桜えび
素干し桜えびは、桜えび独特の香ばしさを楽しめます。焼きそばやお好み焼きなど、普段からある料理に入れて、いつもとは違った、桜えび風味の料理に仕上がります。
また、せんべいや冷凍食品、即席麺など、加工食品の材料としても重宝します。
飲食店さんはもちろん、食品メーカーさんでも業務用として活用できる食品です。
特に素干し桜海老は乾燥加工をしているため、時期に左右されず最高品質の製品を使える点がメリットとなります。
「国産」と「台湾産」の比較【業務用ではどちらが良い?】
業務用桜海老の産地は、主に「国産(駿河湾産)」と「台湾産」の2種類です。
業務用として考えた場合、それぞれにメリットとデメリットがあるため、利用目的や何を重視するかによって最適な産地は異なります。
国産と台湾産それぞれのメリットとデメリットをご紹介しますので、業務用桜海老の産地にお悩みの方は参考にしてください。
国産桜海老の特徴
駿河湾で水揚げされる桜海老は、台湾産と比較してサイズが大きく形がしっかりしているのが特徴です。
また、素干し桜海老は天日干しの製法で作られるため、香ばしさも台湾産よりも優れています。
業務用で国産桜えびを使うメリット
国産の桜海老が持つ最大のメリットは、品質(鮮度)の良さです。
駿河湾で水揚げされた桜海老は、その日のうちに天日干しや冷凍などの加工が行われます。
新鮮な状態のまま加工されるので、旨味や甘さが引き立った商品となります。
業務用で国産桜えびを使うデメリット
品質が良い上に漁獲量も少ないため、台湾産と比較すると値段は高いです。
商品の種類や販売会社によって若干異なるものの、おおよそ台湾産の2〜3倍の値段が相場となっています。
とはいえ品質は一級品なので、「値段は高くても良いから、味が良い桜海老を仕入れたい」という方や企業様にはオススメです。
台湾産桜海老の特徴
台湾産の桜海老は、国産と比較するとややサイズが小さいのが特徴です。
また、乾燥機を使って乾燥させるため、国産と比較して素干し桜海老の色が濃い傾向があります。
業務用で台湾産桜えびを使うメリット
国産の桜海老と比較して、およそ2分の1〜3分の1の価格で購入できる点が最大のメリットです。
安く購入できるので、大量仕入が必要となる業務用としては最適です。
また、漁獲量も比較的安定しているので、事前に定めた仕入計画通りにいかなくなるリスクも低いです。
業務用で台湾産桜えびを使うデメリット
サイズや製造方法などが異なるため、駿河湾で水揚げされた桜海老と比較すると、鮮度や味はやや劣ります。
とはいえ、業務用として使うには十分な品質は担保されるので、安く大量仕入したい企業様にはオススメです。
質の高い業務用桜海老を安く購入するには
質の高い業務用桜海老を安く購入するには、通販サイトや小売店よりも、商品を製造している会社から直接購入するのがオススメです。
というのも通販サイトや小売店の場合は、商品を仕入・販売するのに人件費や配送手数料などがかかっていることで、その分だけ販売価格が高く設定されているからです。
一方で桜海老製品を製造している会社は、上記のような費用がかからないため、同じ品質・種類の商品をより安く販売できます。
また、小売店などと比較して大量の在庫を抱えているため、一度にたくさんの桜海老を購入できます。結果的に仕入れの回数が減るため、仕入れコストの削減にもつながるでしょう。
業務用桜海老のまとめ
一口に業務用の桜えびといっても、「台湾産」と「国産」でメリットとデメリットは異なります。
コストを安く抑えたいならば台湾産、品質を重視したいならば国産の桜海老を購入しましょう。
なお品質の高い桜海老を安く購入するには、製造元の会社から直接購入するのがベストです。
弊社でも業務用の桜海老を販売していますので、ぜひお気軽にお問い合わせいただければと思います。